1492年のコロンブス第一航海時に発見されたカリブ海最大の島であるキューバ。その後のスペイン統治のもと、地理的な好条件などによって砂糖、葉巻、コーヒーを中心とした農産物の輸出国として、また、アメリカ大陸からヨーロッパへの航路の最終基地として他のカリブ諸国に比べ著しい発展を遂げることになります。
19世紀にはいると、独立運動がはじまり、1863年の第一次独立戦争、1895年の第二次独立戦争を経て、1989年の米西戦争のアメリカの勝利の産物として形だけの独立を与えられます。事実上、アメリカの群生支配下での独立でしかありませんでした。
1902年には、共和国成立となりますが、アメリカ覇権主義の名のもとに行われたアメリカ資本主義の経済支配は腐敗政治を生み、その後のバチスタ政権の圧政はカストロによる革命をおこす要因となります。
1959年にカストロ、チェ・ゲバラに率いられた革命軍がバチスタ政権を倒し、臨時政府を樹立、農地改革、主要産業の国有化等でアメリカ資本からの脱却を狙いますが、これが元で両国の関係が悪化、その後キューバは社会主義路線を歩み始めることになります。大国の狭間で必然的に冷戦構造に組み込まれ、後に起こるミサイル危機(1962年)等に発展することになります。革命当初工業化促進を遂げますが、東欧の社会主義諸国との経済相好関係で砂糖中心のモノカルチャ経済へ逆戻りすることになります。70年代の世界的砂糖の高騰で経済的、政治的な安定期へ入ります。
1989年のソ連崩壊以降、突然それまでの経済構造が崩れ、対外貿易の80%ソ連を中心にした東欧諸国に依存していたキューバとして打撃を受けることになります。それに加え、革命以降続いていたアメリカのキューバへ対する経済、貿易封鎖も東欧の社会主義国の消滅に乗じ、カストロ政権転覆を狙って激しさを増し、深刻な物資不足に陥ることになります。
この危機的状況を打破するために外貨保有の合法化、外国投資法の整備、主要産業の観光への移行などで、緩やかな経済の市場開放を打ち出し、徐々に経済危機が解消、1955年には、経済成長率が10%近くまで達し、今に至ります。
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